
母親とくっついて育ってきました
友達みたいな、姉妹みたいな母娘関係ってたまに聞きますよね。
それって母子密着(癒着)ってやつで、ヤバイかもよ?!というお話です。
母子密着について


母子密着は母子癒着ともいい、その漢字の通り、母と子供がくっついて離れないような状態のことです。
- なんでもお母さんに聞く(子供に聞く)
- お母さん(子供)の意見がないと決断ができない
- 母と子供でしょっちゅう出かける(まるで友達や恋人のよう)
- お母さん(子供)がいれば他に友達とかいらないや、と思ってしまう
こんな感じで、母と子供がまるで友人や恋人同士、あろうことか夫婦のような関係になって、四六時中くっついているような場合、母子密着が疑われるかもしれません。
なぜ母子密着になる?(原因)
母子密着になる原因は、親子ともに親ばなれ、子離れができていないことにもあります。
親子関係はいずれ、互いが自立して解消され、「相互依存」という関係に入っていくのが健全と考えられているからです。
母子密着は共依存関係にもなる
母子密着が行き過ぎると、共依存という関係にもなります。
息子より娘の方が母子密着しやすい
母子密着は息子よりも、娘の方にしやすいです。
息子は「男」なので、どうしても違いを感じやすいですが、娘なら同性なので「女性同士なんだから分かってくれるよね」と言った思考が働いてしまうからです。
母子密着の何がいけないのか?
母子密着があると、母親と娘の二人だけの世界が作られてしまいます。すると、
- 母親と父親の夫婦関係に亀裂が入る
- 社会的な付き合いから遠ざかるようになる
- 共依存の状態になる
人生は親子関係でなく、友達や社会、仕事、趣味、色々なものが混じり合って出来上がっていきます。
母子密着したままだとこういう関係を遠ざける傾向になり、閉ざされた人生になってしまうことになるでしょう。
それが共依存につながったりして、危険です。
母子密着、私の例



私も30歳まで母子密着してきてしまい、後悔しています・・・
母親と密着していた筆者の例を書き記していきます。
- 一緒にお風呂に入る
- 距離感が物理的に近すぎる
- 映画や買い物にしょっちゅう一緒に行く
- LINEで毎日連絡&SNSをフォローし合う
- 口調や会話の内容、考えていることが似てくる
母子密着あるある。(あなたもあったらヤバイかもしれません・・・)
一緒にお風呂に入る
一瞬、「そんなの微笑ましい仲良し親子じゃん」と思われた方もいるかもしれません。
でも実は一緒にお風呂に入ることは割と危険。理由は、裸の付き合いだからです。
裸はプライベートな部分。それを相手に見せる、しかも普通のお風呂場という小さなスペースで、です。
母親と自分は一心同体だ、というような考えが当たり前になってしまうので危険だと感じました。



日本は「銭湯」「大浴場」というのがお国柄ありました。だから裸を見せ合うのはそんなに抵抗のない人種なんです。
しかし、アメリカでは乳幼児を除いての子供が一緒に親と風呂に入るということは滅多にないそうです。
(小さな子供でさえ、親は服を着て子供の介助をするだけ)
それだけ、小さな空間で裸の付き合いを一緒にするっていうのは、変なことなのだと言えるのかもしれません。
私がやった改善策→ 例え親子であっても狭い空間で、一対一で裸になることはあってはならないことだと認識する。
距離感が物理的に近すぎる
母親と一緒に買い物に行く時、手を繋いだり腕を組んだりっていうことがしょっちゅうありました。
母子密着をやめてからは、母親が近づいてくると違和感を覚えるように・・・



なんせ、私の母親はすっごく近づいてくるんですよね。キス寸前か!ってくらい近寄ってきたことがあって、不快に思いました。
人それぞれ「パーソナルスペース」というものがあります。
大体ですが、他人同士では1メートルくらい離れているのが理想で、恋人同士だと45cm以内まで近寄ったりします。
ってことは、私と母親って恋人同士くらいにまで近寄ってたの!?と考えたら気持ちが悪くなりました。
私がやった改善策→ パーソナルスペースを意識してきちんと守る!1m以内に近寄ってくる人には注意する。
映画や買い物にしょっちゅう一緒に行く
私はアダルトチルドレンもあり人間関係がうまくいかないことがあり、友達は少なかったです。
そのため、買い物や映画などの娯楽は母親と出かけることがしょっちゅうでした。
母親と出かけること自体は悪いことではありませんが、私のように「他に友達がいない」「母親さえいてくれればいい」という考えは健全ではないと言えるでしょう。
私がやった改善策→ 友達作りを意識する。共通の趣味を持つ人を探す。
LINEで毎日連絡&SNSをフォローし合う
私は結婚してからもほぼ毎日のように母親とLINEしあっており、SNSもフォローしていて、投稿したらお互いすぐに「いいね」をつける。面白い投稿をシェアし合う。そんな関係が当たり前になっていました。
「母親には気を使わずになんでも話せる、シェアできる」
こんな考え方だったので、ますます母子密着は進んでいたように思えます。
なんでも母親とシェアして、分かち合いたい!っていう考え方に全て否定するわけではありませんが、「母親とだけ」になってしまうと、やはり不健全です。
私がやった改善策→ 用件以外のことはLINEしない。母親にSNSのアカウントを教えない。(自分だけの世界を作る)
口調や会話の内容、考えていることが似てくる
母子密着が進むと、母親と口調や話すことが似てきたりしました。
「え!私も今、同じことを考えていたの!」
というデジャブがたくさんあって、まるで心が通じ合って「以心伝心」しているような感覚がありました。
しかし親といえども所詮、他人なのです。親子の以心伝心って美しい!っていう感動するものではなく、「これって母子密着なんじゃないかな」とちょっと疑ってみる方が良かったりします。



以心伝心とかって美しいものみたいに言われがちだけど、相手に投影したり密着しすぎていないか、ロジカルに考えてみた方がいいと思うの
私がやった改善策→ 相手と自分が酷使してきたら、投影や密着をしていないか疑うようにする。(自分は相手じゃないし、相手も自分じゃない!)
母子密着をどうやって辞めるか?(解決策)
母子密着(癒着)に気づいたら、どうやって辞めていくか?というお話に移っていきます。
- 母子密着だったことをしっかりと認知する
- 密着行為の回数を減らしながら様子を見ていく
この2ステップで確実に対処していきましょう。
ステップ1. 母子密着だったことをしっかりと認知する
まずは母子密着しているという認知を持つようにします。
この記事を読んでいる方だったら「自分は母子密着しているのかも」とお気づきのはずです。
母親との距離感がどんな時に、どういうふうに近すぎるのか?ということを探っていきます。ノートに書き出してもいいですね。
わからない場合は友達に聞いてみるのもありです。(うちってこうだけどそっちはどう?というふうに)
ステップ2. 密着行為の回数を減らしながら様子を見ていく
母親との距離感が近すぎる行為が見つかったら、それに対して「回数」を減らして様子を見ていきます。
というのも、いきなり密着を辞めてしまうと「どうしたの?!」と心配されてしまうからなんですよね。
それで母親が不安になり、ますます密着してきて、共依存というドロドロしたものに繋がってしまいかねません。
「あなたがいなくなったらお母さん、どうすればいいの」と思われたら、重いですよね。
良い母親だったら「あの子は他に友達ができたのね」と思って、子供からそっと離れる人もいるかと思います。(ごく稀、だとは思いますが・・・)
母親以外の世界を作っていけるように、考え方を変えていってみてくださいね。
まとめ
母親は友達でも恋人でもありません。
親である事実は変わらないし、ましてや他人同士。当たり前なんです。
でも、親子は密着しやすいのです。同じ血や遺伝子が通っているからですね。それに、母と娘は同性同士ということもあり、余計に密着しやすいですよ。
母子密着は側から見ると「仲のいい親子で羨ましいわぁ」と見られることがほとんどですが、封を開けてみれば、「密着しすぎていてちょっと怖い」くらい危機感のあるものだったりします。
特に狭いスペースで裸の付き合いをしたり、分かってくれるのは「お母さんしかいない」「娘しかいない」みたいに、極端になっている場合は母子密着の可能性が高いので、注意しましょう。
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