元「共依存者」のわたしが、親との共依存を断ち切るために行なったことを書いているページです。
親と共依存していると、自立が困難になるどころか、「毒親」の支配に人生を飲み込まれてしまうかもしれません。
しかしこの「共依存」、自ら「自分は共依存している」と気づくのは困難ですし、気付いたとしても共依存行動を辞められない場合があるのです。
逆に「自分は共依存している」と気づけた人はチャンスです。
自分の人生を歩むために、共依存行動を手放していきましょう。
共依存行動のチェックリスト
ここでは、親との共依存を手放していくために、どんな共依存行動を取ってしまっているか紹介していきます。
実際にわたしがやっていたことでした…
- なんでも親に判断してもらっていないか?
- 親の夫婦関係に首を突っ込んでいないか?
- 実家の「家」のトラブルを解決しようとしていないか?
- 実家の食事のことなどにとやかく口出ししていないか?
- 親や親戚のトラブルを解決しようとしていないか?
- 「自分でできるでしょ」という小さなことまで頼まれていたりしないか?
- 遠回しに「出て行かないで」「一人暮らしはダメ」など自立を拒まれていないか?
- 親とばかり買い物やお出かけなどをしていないか?自分だけの趣味は持てているか?
今回はこの8つを説明していきますね。
なんでも親に判断してもらっていないか?
親と共依存していると、「なんでも親に決めてもらう」という癖が抜けません。
何を食べたり何を着るのかということから、今後どういうふうに生きていったらいいのかという大きなものまでです。
「何か困ったことがあったらすぐに親に聞く」という対応をとっていると、なかなか共依存は断ち切れません。
今はgoogleなどで調べれば出てくることも多いので、せめて「自分で調べてみたらこうだったけど、どうする?」などというように、全て親に丸投げしないようにしたいですね。
親の夫婦関係に首を突っ込んでいないか?
親と共依存していると、つい母親と父親の間を取り持ってあげたくなります。
この場合、両親のどちらかがヒステリックだったり、否定的だったりなどのいわゆる「毒親」の可能性が高いです。
「お母さんとお父さんの間にはわたしが介入してあげないとダメなんだ」という認識自体、普通の親子関係ではありえないことだからです。
親の夫婦関係は親の問題です。だから子供が介入する必要は全くありません。
むしろ介入することで、親の夫婦関係を破綻させる(子供がいないと成立できない)状態にさせてしまうことがあります。
実家の「家」のトラブルを解決しようとしていないか?
実家暮らししている人は、つい実家の「家事情」に口を出してしまいがち。
例えば、「シャワーの蛇口の調子が悪いよ」「ここもっと大きい収納をおいたほうがいいんじゃないの」「ミニマリストになるといいんだよ!老後のためにももっと物を減らそうよ」などなど・・・。
行きすぎると「リフォームしたら?」などとどんどんエスカレート・・・。
壊れていたりする箇所を報告するくらいだったら問題ないのですが、あたかも「母、わたし、父」の家だというように思って口を出すと、共依存が断ち切れない場合があります。
自立したいのであれば「実家」はあくまで「両親の家」と割り切るようにしましょう。
例えば、友人のお宅に行って「ここ壊れているよ」「ここ収納増やしたら」なんて間違っても言わないですよね。笑
そんな感じで「実家」=「他人の家」くらいに思っておくほうがいいですよ。
実家の食事のことなどにとやかく口出ししていないか?
上記の「家のこと」と似ているのですが、実家の食事に口を出していませんか?
わたしはつい、「これをストックしていたほうがいい」とか
「あの食材が切れている」「冷蔵庫にまだ古いおかずが入ったままだよ」
など、いろいろ口出ししていました。
けれども、実家には(親には)彼らなりの食事の事情があるはずなんです。
そこに介入してしまうと、もしかしたら「食材がかり」としてアテにされてしまうことになるかもしれません。
実家の食事のことや、食材の把握は、両親に任せておくのがいいと思います。
自分が食べたいもの、ストックしておきたいものなどは自分で用意するようにしましょう。
親や親戚のトラブルを解決しようとしていないか?
共依存を断ち切れない理由のひとつに、親のトラブルを解決し過ぎてしまうという点があります。
親の問題=自分の問題と考えてしまうからです。
しかし、親の問題はあくまで親の問題です。もしあなたが解決しようと努力すると、親はあなたに問題解決をどんどん頼んでくるようになります。
あなたはあなたで、「親の問題をもっと解決しなければ」と思うようになり、自分の人生から目をそらすことになってしまいます。
例えば親や親戚が高齢になってくると、介護やお金の話などが出てくると思います。けれども、それはまず親(夫婦)や親戚同士で話し合うべきです。
子供が「解決してあげなきゃ」と首を突っ込まないようにしていきたいですね。
「自分でできるでしょ」という小さなことまで頼まれていたりしないか?
親から「そんなこと自分でもできるやん!」っていう小さな頼み事までされていたりしませんか?
わたしの経験上、親と共依存しているとそういう小さいことを頼んでこられる回数が多かったです。
共依存をしていると、相手の問題は自分の問題で、自分の問題は相手の問題。というように、問題が複雑化してしまうことがあるのです。
でも健全な人間関係だったら「共依存」ではなく「相互依存」が基本です。
基本的には、「自分でできることは自分でやる」です。
それでも自分にできないことは生きている上で必ず出てきますよね。その場合に他者の力を借りるのです。
遠回しに「出て行かないで」「一人暮らしはダメ」など自立を拒まれていないか?
親と共依存してしまっていると、親から自立を遠回しに拒まれていることがあります。(遠回しではなくダイレクトな場合もありますが)
特に実家暮らしでは「出て行かないで」「一人暮らしなんて危ないわよ(できないわよ)」など。
また、すでに一人暮らししている人は「いつでも帰ってきていいのよ」「いつ帰ってくるの?」など、帰省をせがまれたりすることもありますね。
共依存をしているとこの親の言葉を鵜呑みにしてしまう場合があります。
違和感を大事にすることが重要!
親を置いていく自分は悪い子、だと罪悪感を感じてしまうと、思う壺。
「うちの親って子離れできないんだな」と思っておきましょう。
親とばかり買い物やお出かけなどをしていないか?自分だけの趣味は持てているか?
親と共依存していると、親とばかり買い物に行ったりする場合があります。
その場合は一緒に出かける友人が少ないことが理由だったりもしますし、そもそも自分の趣味がわからなくて、「休みの日は親と出かける!」みたいになっちゃっている人もいるかもしれません。
親との共依存を断ち切るために必要なこと
- なんでも親に判断してもらっていないか?
- 最初から親に判断してもらわず、まず最初に自分で調べてみよう
- 親の夫婦関係に首を突っ込んでいないか?
- 親の問題は親の問題。自分と親の問題を切り分けよう(アドラー心理学の課題の分離)
- 実家の「家」のトラブルを解決しようとしていないか?
- 実家は両親の家。家のトラブルは両親に任せよう
- 実家の食事のことなどにとやかく口出ししていないか?
- 実家には実家の食事ルールがあるはず。両親に任せ、自分の食べたいものは自分で買ったり作るようにしよう
- 親や親戚のトラブルを解決しようとしていないか?
- 親や親戚の問題は彼らに任せよう
- 「自分でできるでしょ」という小さなことまで頼まれていたりしないか?
- 自分でできることは自分でやってもらおう
- 遠回しに「出て行かないで」「一人暮らしはダメ」など自立を拒まれていないか?
- 成人したらどう生きるかはあなたの自由。出て行くあなたが問題なのではなく「出て行かれると困る親の問題」を親自身に解決してもらおう
- 親とばかり買い物やお出かけなどをしていないか?自分だけの趣味は持てているか?
- 一緒に出かける友人や、自分だけの趣味づくりをしてみよう
最後に
共依存をしてしまう理由に、「親や実家との距離感が近すぎる」ということがあります。
それは、「いつまでも自分は親の子供だから」「実家はわたしの家だから」なんてふうに思ってしまうからなんです。
しかし、いくら親子といえど、親は他人。実家は「親の家」。
そのあたりをきちんと理解していくようにしたいですね。
また、親(夫婦間)に割り込んでいき過ぎな子供もいます。(まさにわたしでした…)
夫婦間に子供が割り込んでいくと、子供が割り込まないと成立しない夫婦(親)が出来上がってしまいます。そのため、ますます親との共依存が手放せなくなってきます。
親との共依存を手放さない限り、自分だけの自立した人生は望めません。
ぜひ、手放していくようにしてみてくださいね。
一緒に頑張っていきましょ〜!
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