30代になって自分がアダルトチルドレンだと気がついた私です。
私はこれまでに「自分って子供っぽいなあ」「どうして周りってこんなに大人っぽいんだろう」と思っていました。
そして、アダルトチルドレンの概念に出会い、学ぶことによってようやくその謎に迫ることができました。
結論から書くと、同じアダルトチルドレンである母親にそういうふうに育てられてきたから、ということです。
つまり、もう立派な社会人で大人なのに、自分の子供っぽさや成熟していない(大人の女性になりきれない)原因は、母親の育て方に原因があった、ということなのです。
今回はそのようなお話になります。
- 自分が子供っぽいと思う(周りが大人に見えて羨ましい)
- 大人の女性になれない(女性らしい言動や洋服、メイクなどが苦手)
こんな思いを抱えている方の参考になれば幸いです。
子供っぽくて大人の女性になりきれない自分
私は30代になっても、大人っぽくなりきれない自分がいることに気がつきました。
それは、学生さんがいる職場で働き始めた時のことです。学生さんは19~22歳くらいだったのですが、とにかくみんな大人っぽい・・・(見た目も考え方も)
私が感じた子供っぽい自分とは、下記です。
- 友達が少なく、いつも両親(特に母親)とばかり行動している
- 親の判断がないと動けないことがたくさんある
- 女性らしいメイクや服装、言動が苦手
- 自己主張が苦手・意思や自分軸が弱い
とにかく自分の人生のベースが「親」主体になっていて、親とばかり行動していました。
例えば出かける時も親と一緒。支払いは親が全てする。まるで、駄々をこねた子供が親にお菓子を買ってもらう、みたいな状況と言っても過言ではなかったと思います。
大人のレディになれない
私は30代になってから女性らしいメイクや服装が苦手になりました。(20代の頃は平気だったんですけどね)
多分、アダルトチルドレンや毒親、母親との癒着(共依存)を学び出してから、どうも「女性性」を出すのが苦手になってしまったんです。
服装は常にTシャツとジーパン。メイクはファンデと眉毛描くだけ。単にめんどくさいからではなく、母親からの影響が強いのだと感じています。(その話はこのページの後半でしますね)
⬇️最近は男性性が優位なのか、それとも母親の呪縛のせいで女性性を封印したがっているのか、それもわからなくなってきてしまいました・・・。
子供っぽい自分が嫌!大人になりきれないのは毒親のせい?
「母親研究」をしていて分かったことが、大人になりきれないのは母親がそういう教育を子供にしてきたからです。その母親もまたアダルトチルドレンを抱えています。
ちなみに私の母親は自己愛性パーソナリティ障害も抱えていると思われます。(診断はしていないけど特徴が全部当てはまる)
よく、母親が娘に対して、大人っぽくなってくると「急に色気付きやがって」とか「そんな格好して男をたぶらかすのか!」とかいう家庭もあるそうですね。
私はそこまで暴力的な発言こそありませんでしたが、それでも違和感を覚えることは何度かありました。下記のような感じです。
- ちょっとでもメイクをすると敏感に気がつき、指摘してくる
- ヒールの靴を履いたりすると「ズルい」(?)などと言ってくる
- 異性と遊ぶことを好ましく思われない
- 下ネタを冗談で振ってみたら固まる
特に化粧をすると「そんな化粧してどこ行くの!」とか「今日はなんで眉毛描いてるの??」とかしょっちゅう言われていました。
それから、化粧をすると母親から責められている気がして、「女性らしさを出すと母親から面倒なことを言われるんだな」というふうに無意識にインプットされてしまいました。
子供はみんな、女の子から女性に変化していきますよね。
でも母親から私のように「女性らしさを出すと面倒がられた」という経験があると、「女性になってはいけない」という無意識的なものが刷り込まれていくようになります。
すると、女性らしくなってはいけない=子供っぽいままでいよう
・・・とこんなふうに考えるようになります。これが子供っぽさだったり大人の女性になりきれない原因になるのです。
なぜ母親は娘を大人にさせないのか?
母親が娘に対して、「子供っぽくいてほしい」と思ってしまう理由はなんなのでしょうか?
- 同姓同士である娘に対して「嫉妬」している
- 子供の自立を認められない
この2点が挙げられると考えました。それぞれ説明していきますね。
同性同士である娘に対して「嫉妬」している
母親が娘に対して子供っぽくいてほしい理由の一つに、「嫉妬」という感情があると思います。
人間の本能的に、子孫を残す仕組みがありますよね。女性vs子供であれば、男性を取られるという本能は湧きません。
しかし子供が成長し「女性」の部分を出すと、母親は同じ女性として心配してきます。
父親という男を取られるという思いや、自分よりもっといい男を獲得するかもしれない、という嫉妬ですね。
これは意図的に思うのではなく、女性の本能に刻まれているものだと思ってます。
子供の自立を認められない
母親が娘に対して子供っぽくいてほしい理由のもう一つに、子供の自立を認めることができないという感情があると思います。
- 子供っぽくいてくれ
- 女性らしさを出すな
という2つに共通するのは、「自立してほしくない」という気持ちなんだと思います。
じゃあなぜ子供に自立してほしくないのかというと、それは子供側ではなく母親側に問題があるのですよね。
きっと、「寂しいから」「子供に自分の人生を重ねているから」というものが多いはずです。
子供がいると何かと自分の都合が良くなるので、自立させたくないんですね。
「大人の女性」というと、恋人や結婚、家庭を作るなど・・「自立」という言葉を嫌でも連想させますからね。
だから、子供っぽくいろ、女性らしさを出すなというメッセージを無意識のうちに送って、自立を拒んでいるのだと思います。
子供は都合のいいお人形
例えば、母親が子供をカウンセラー代わり、夫代わり、恋人の代わり、友達の代わりなどに使っている場合、自立してもらっちゃ親は困りますよね。(その代わりがいなくなっちゃうんだから)
親にとって子供は、友達や上司のように気遣ったりしなくていいから楽なんですよ。すると、親はどんどん子供という都合のいいお人形を手放したくなくなり、無意識のうちにどんどん自立を拒んでくるのです。
「変わってほしくない」という引っ張りのエネルギー
私は母親から「変わってほしくない。子供のままでいて。女性にならないで」っていう引っ張りのエネルギーをすごく感じるんです。
実際に母親に言われたことなんですが、「友達とかいらないめんどくさいから」と言ってました。なのに私にはなんでも話してくるのです。(相談から愚痴まで)
これってまさに母親の夫・友達・カウンセラー代わりになってたんですよね。それに気づいてからゾッとしました。ああ、離れなきゃ、このまま一生母親の奴隷だわって思いましたね。
しかも私の場合は姉もそんな感じでした。姉は私に会うと「変わったね・・・」みたいに言ってくるんですよ。それが、良い方向へじゃなくて、「なんか私の知ってるあなたじゃない」みたいな言い方で。
こういう、他人の成長(変わっていくこと)を許せない人がいるんですよ。ドリームキラーとも言います。
子供っぽい自分のままでいると子供っぽい人を引き寄せる
アダルトチルドレンの概念に出会ってから気づいたことなんですが、今まで関わってきて強烈だった人って、みんな子供っぽかったんですよ。
しかもそれって自分で引き寄せていたな、とも思うんです。
例えば昔勤めてた会社の女上司。高齢で独身で実家住まい・・・は別に悪いことじゃないですよ。でも、言動が全て幼稚だったんですよね。
そしてそのターゲットになったのは私。他にも人はいっぱいいるのになんで私・・・と思ったのですが。
それは、私がアダルトチルドレンを抱えていたから。
その上司は、大人になりきれない子供の部分を私にぶつけてきていました。それは、
- 夫(恋人)代わり
- 母親(父親)代わり
- お友達代わり
という役割を私にして欲しかったからだと思います。それに、「あなたも私と同じ子供っぽい人間でしょう」ということを察知して、「同じ仲間意識」に安心していたんだと思います。
だからこの上司も母親や姉と一緒で、私が少しでも大人になろうとする行動をとると、「変わったね(なんで私を置いて変わるんだよ!)」、「生意気だ!」(←実際に上司に言われた)などと言って、絶対にお前は変わってはならないという呪いをかけてきました。
子供っぽさを克服するためには
子供っぽさをなくして、大人のレディになるために必要なこと・・・それは、毒親や上記に書いた「引っ張ってくる人」(引きずり下ろそうとしてくる人:ドリームキラー)を全て無視して、逃げ切ることが大事ですね。
アダルトチルドレンを抱えた人の特徴は3パターンあります。
- アダルトチルドレンだと認識せず(学ぶ気もなく)変われないから、同じ人を引っ張って引きずり下ろそうとしてくる人
- そういう人から逃げきれずに、病んでしまう人(過去の私でした)
- アダルトチルドレンを認識し学び、そういう人から逃げ切るために必死になっている人(今の私です) or逃げ切れた人
私の母親や姉、女上司は①です。そして過去の私が②。今の私が③です。(完全に逃げきれたわけではないですが)
自分の弱さ(子供っぽさ)を認めることができれば、そこから学んで自立への道を歩んでいくことができます。
その時に必ずと言って良いほど、今まで依存してきた子供っぽい人たちが執着して足を引っ張ってきますよ。
そのベトベトを断ち切っていかないと、いつまでも「夫(恋人)代わり、親代わり、お友達代わり」をさせられる人生になります。
そんなのやですよね。私も超いやです。正直言って、気持ち悪いと思います。
女性らしさは必ずしも出さなくていいよ
どうして母親が私に、メイクのことを目ざとく嗅ぎつけて言ってくるのか訳がわかりませんでした。
けれど心理学などをいろいろ学び、それが嫉妬だけでなく「自立させないための罠」だったことに気づき、驚愕でした。
今思えば、私がヒールの高い靴を履いたり、下ネタを言うのって「子供」だったらありえないことですよね。
だから母親は「え?」ってなったんだと思います。あんたいつまでも子供の役割でしょ。って。
いい年齢の娘に、どういう理想を抱いてるんだか・・・なんか気持ち悪いですね。
そんな私が女性らしさを我慢しなくて良いんだ、もう母親の望み通りの娘でいる必要がないんだ、ちゃんと成熟したレディになっても良いんだ、と考えられるようになり、また自立への道が一歩近づいた気がします。
ただ、「女性らしさ」っていうのは必ずしも出す必要はないと思います。
私はプロフィールでもXジェンダーと記載してますし、過去に「男性性が優位だった」という記事を書いたのですが、母親に女性性を押さえつけられたから男性性が強くなってしまったのか、と問われると、全部が全部そうじゃない気がしてきました。
もともと血液検査で「男性ホルモンがちょっと多い」と診断もあったことから、身体的にも男性性強めなのかなとも思っていますし。
なので「女性らしく」なる必要はないですが、「母親があなたの女性らしさをなぜ拒もうとするのか」っていう理由はきちんと知っておいた方がいいと思います。
そして、そういう「自立を拒む親」からきちんと卒業し、自立して大人になっていきいましょうね。
そうすると必然的に、アダルトチルドレンを拗らせて、攻撃的になってドロドロ依存してくる人のターゲットになることはなくなってきますよ。
アダルトチルドレンな人が悪いわけじゃないんです。
でも、気づこうともせず学びもせず、他者に害ばかり与え続けている人は最悪ですね。
最後に
私は今実家住まいなんですが、母親からの「女性になるな」「ずっと子供でいろ」みたいなメッセージ性をすごく感じるんですよ・・。
例えば、お風呂場で脱毛クリームを使ったのですが、いつもなら絶対に詮索されたくないから自分の部屋で捨てるのに、その日は忘れちゃったんですけど。
母親がわざわざそれを洗面台に移動させていました。その時に、「しまった」と思ったんですよね。
きっと、「この子、脱毛クリームなんか急に使い出して・・・男と会う予定があるってこと?」と思われた気がして。
正直、男友達もいるので会ったりもしますよ。でもそれに対して、すごく罪悪感がわきます。
自分が「いやらしい」ことしているんじゃないかって。
でも大人だったら別にそういうことしたって良いじゃないですか。
だから、こういう気持ちになるのってやっぱり母親からの呪縛なんだなあと思いましたね・・・。
考えすぎかもしれませんし、母親の本心は分かりません。
けど、煙のないところに火は立たないって言いますし、もし母親が普通だったら、こんなふうに「こじつけ」ない気もするんです。
「母親に支配されている」っていう呪いのようです。
この呪いが少しでも早く解けますように・・・そして、「母親が」と思わずにのびのび暮らせる日を夢見ています。
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