このブログでは「母親」について書いていることが多く、父親については触れてきませんでした。
うちの両親はどちらかというと母親の方が「毒親」だと感じてたからです。
しかし、そんな母親研究を始めて三ヶ月が経とうとしているころ、
なんかもう「母性」についてはもう良いかなあ・・・・
・・・こんなふうに感じてきていました。
そして、ネットで調べ物をしていると「父性」というワードがチラつくようになったのです。
偶然がすぎると思ったので、「父性」を勉強することにしました。
結論を言うと、母性だけ研究して癒され、アダルトチルドレンを克服しようとしても「できない」と言うことがわかりました。アダルトチルドレンをしっかりと克服したいのであれば、「父性」が必要なんですね。
今回はそんなお話になります。
カウンセリングなどにかかって癒されても、なんだか次に進める気がしない・・・という悩みは、もしかすると「父性」が不足しているからかもしれません。
そんな方の少しでも情報の足しになれば幸いです。
カウンセリングのほとんどは「母性」的な癒しである
アダルトチルドレンの方はカウンセリングにかかっている方も多いと思います。
わたしも過去にカウンセリングにかかったことがありますが、カウンセラーの方って傾聴が上手なんですよね。
母性と父性の違いを比較してみましょう。
母性
- 受容
- 共感
- 抱擁
父性
- 制限
- 統制
- 決断
このように、母性は「受け止める」「受け入れる」っていうことが上手なんです。
一方で父性は制限・統制・決断です。統制とは、ひとつのまとまりに収めること。例えばチームをまとめるリーダー的な役割と言ったらわかりやすいですね。
こうやって比べてみると、「父性」的なカウンセラーがいたら怖くないですか?
君はそんなことしちゃいけないぞ(制限)
君がしっかりまとめてやるんだ!(統制)
どっちの人生がいいんだ?君は!(決断)
・・・こんなこと言ってるカウンセラーいたら怖いですよね。。。だから父性的なカウンセリングって難しいと思うんです。
実際にはいるみたいですが、やっぱりそれって共感を重きにしたカウンセリングってよりも、どちらかというと指導する「コーチング」って言った方がわかりやすいかもしれませんね。
なので、カウンセリングのほとんどが「受容して共感する」って言う母性的なものになっているのです。
母性的なカウンセリングだけで癒しきれない理由
・・・で、母性的なカウンセリングは、「癒し」が必要な時期にはすごく有効です。
例えば、落ち込んでどうしようもない時、食欲も元気もとにかくないとき、⚫︎にたいと思っているくらい鬱な時・・・・そんな時には癒しが必要ですよね。
その時に父性的な発言(的確なアドバイスとか)されて、「んなもんできたら苦労してないよ・・・」ってさらに落ち込んだケース、ありませんか?
でも母性的な「受容・共感」はそういうことしません。聞くだけ・頷くだけ・そっと受け止めるだけ。具体的なアドバイスはしていないのに、なんだか心がホッとした!そんな経験ありますよね。
・・・ただ、この癒しの過程が終わると、もう癒しは必要なくなってきます。
そんな時に必要になってくるのが「父性」です。
父性は、この先どうやって生きていったら良いか、社会的なことや行動すべき倫理など、生きていくのに具体的なことを学べるもの。
母性で癒すだけ癒しても、「人生を導いてくれる」という力(父性)、これがないと癒しきれないのです。
あなたが一歩先に踏み出せないのは父性が足りないから
実際にわたしのお話をすると・・・
わたしもアダルトチルドレンで、特に「毒母」に悩まされてきたので母親研究を続けていました。
ところが数ヶ月も勉強し尽くすと、「もう癒しはいいかな・・・」「なんだか物足りないな」という感情が湧いてきたのです。
わたしにとって「癒し」は、下記によってずいぶん満たされたように思えました。
- 数ヶ月という時間の経過
- 勉強という知識の取り入れ
- 好きなことをやるという子供返り
こうやって満たされていくと、次第に物足りなさが襲ってくるようになります。
これが「父性不足」のメッセージでもあったんですね。
余談
好きなことしまくると癒されるよ
ちなみに。。。わたしはこの時アニメを見たおかげで、主人公の母性にすご〜く癒されました。もし興味がある人はこちらも読んで欲しいです。
父性不足のメッセージ
- アニメや漫画など子供の頃の趣味から少し冷めていく
- 年上男性が出演している映画やドラマを見たくなる
- 父親と大喧嘩している夢をみる
わたしが実際に感じた父性不足のメッセージを紹介させてください。
アニメや漫画など子供の頃の趣味から少し冷めていく
母性を満たそうとしている時はとにかく子供の頃に趣味だったこと、利益にならないことをしたくなりました。アニメとか漫画、絵を描くことです。
(ちなみにこの期間は、あれだけ好きだった映画とドラマが見れなくなりました。(大人向けの内容だからでしょうね))
・・・しかし、あれだけアニメや漫画にどハマりしていたのに、急に冷めてしまったんですよね。
母性の癒しがある程度進むと、起こりうる現象なのだと思いました。
年上男性が出演している映画やドラマを見たくなる
母性的な癒しが進んでいくと、年上の男性が出ている映画を見たくて、そういうのばかり探してみるようになりました。
特に、小さい子供とお父さんの組み合わせ。(最近は「タルサ 俺の天使」を見ましたよ)
これも父性の満たされなさから来る感情なのかなと思いました。
父親と大喧嘩している夢をみる
毒母を恨んでいるなら、母親の夢をみると思いきや全然見ませんでした。それどころか、父親と大喧嘩する夢を何回も見ました。
叫び声を上げながら父親と口論する夢で、朝起きると涙が頬を伝っていることもありました。
・・・問題は母親だけでなく、「父親が社会に出るためのなんたるかを教えてくれなかった」という子供時代があると、「生きづらさ」を抱える原因にもなるようです。
例えば、
・行動力がない
・稼ぐ力がない
・社会に溶け込めない
「父性」を補ってこれないと、こういう生きづらさを抱えてしまうはずです。
父性を補って先に進むための力を養う
「母性」の癒しを得て、それでもなお物事が解決しない人は、「父性」を学んでみると良いかもしれません。
実際にわたしはこちらの本で勉強中です。
毒母のことは散々研究してきて、それでもなおモヤモヤすることはありますが、「相手を変えられない」とか、「変えようとも思わない」みたいな諦めがついたんですよ。
それが自分にとっての毒母を乗り越えて、「母性」が満たされて癒された瞬間なのだなと思いました。
ただ、それだけじゃ生きづらさは解消されていないんです。
私は、働く力が弱く「稼ぐ」ということに罪悪感を持っています。また、行動力も低いなと感じています。
だからこそ、本来あるべき「父親像」のような男性に強く惹かれるのでしょう。(または年上の姉御肌の女性)
これを解消するためには、「父性研究」が必要だと思いました。
また新たな発見!そして学びが!人生ってすごいね
最後に
私の父親は、子供の頃「怖い」「逆らったらやばい」という印象が強めな人でした。
気に入らないと怒鳴る。言い方がきつい。几帳面で神経質。おまけに結構優秀なタイプだから、「間違ったことは許せない」「何でできないんだ」みたいな、できる人ゆえのキツさみたいなのもありました。
大人になった今でも、子供の時まではいかないですが、やっぱり怖い印象はあります。
樺沢紫苑先生の父性のについての本を読んでいると、「父親殺し」という言葉が出てきます。
実際には本当に殺すわけではなくて、父親を乗り越えた時に「自分」というものが確立される的なことが書いてあります。
実際に冒険ものの映画やアニメなどの物語で、主人公の父親があんまり描かれないのは、母親という「母性」から巣立って、父親という「父性」を探して乗り越えに行く、という深層心理に適っているからだそう。
(確かに、ポケモンのサトシとか、ヒロアカのデクにも父親が描かれていませんよねー)
私はこの父親探し(殺し)ができていない。そもそも「父性」の何たるかも全然わかっていません。
だから行動力のある人に憧れるし、父親と大喧嘩する夢を見たりするのも「父性」を理解せず、また、乗り越えていないからかなあと思いました。
父性を研究した先に、何が見えるのか知るのが楽しみです。
今後、父性研究を続けていきます!
研究したことをまたこのブログに載せていく予定なのでどうぞよかったらまたお越しください!
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