このページでは、自己愛性パーソナリティ障害の人の特徴と対処法を紹介しています。
自己愛性パーソナリティ障害の人は、自己中やナルシストの人と違って、「他者に満たしてもらう自分」が人生の中心となっている人です。(決して自分大好きなわけではないのです)
彼らに関わると、気力を吸い取られて疲れ、最終的には人生を乗っ取られるまで執着されます。
そのため、彼らを「解らせたい/ 治してあげたい」などとは思わず、逃げ切るのが最善の策となります。
現在、実際に自己愛性パーソナリティ障害の人に執着されてしまっている人は特に読んでほしい記事となっています。
自己愛性パーソナリティ障害の人から逃げ切って、自分だけの人生を歩みましょう!!
自己愛性パーソナリティ障害とは?
自己愛性パーソナリティ症(narcissistic personality disorder)は誇大性,賞賛への欲求,および共感の欠如の広汎なパターンを特徴とする。
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/08-精神疾患/パーソナリティ症/自己愛性パーソナリティ症(npd)
自己愛性パーソナリティ障害の特徴は、簡単に言うと

私ってすごいのよ!もっと褒めてよ!



他人の気持ちって??よく分からないわ
こんな感じの人です。
もちろん、性格や性別、育ってきた環境や置かれている状況によって、言動なども変わってきます。
私が自己愛性パーソナリティ障害の人と関わったり、情報を収集した結果、彼らは「自分しか見えていない」「自分本位で生きている」という人間だということがわかりました。
自己愛性パーソナリティ障害の特徴
- 「あなたのため」と言いながら、結果的に自分のためになることをする
- 人が悲しんだり怒っている意味が理解できない(ので、同じように怒りや悲しみで返す)
- 「自分」という中身がないので、他人にその隙間を埋めてもらうことで満たそうとする
軽く説明しますね。
「あなたのため」と言いながら、結果的に自分のためになることをする
自己愛性パーソナリティ障害の人は、「あなたのためにやっているの」というセリフが多いです。
表面上は社交的な人も多く、実際に「人助け」を好んでやっていたりもします。
しかし、下記のような特徴があります。
- 人助けをして、感謝がないとキレる
- 乗り気で助けておきながら、裏では「手がかかった」などと文句を言う
- 自分のことは後回しにして、常に困っている人をサーチしている
彼らは困っている人を常に探し続け、自分をおろそかにしてでも助けようとします。しかし後で、「感謝がない!!」「こんなに大変だったんだぞ!!」と不満を言います。
「お前を満たしたんだから、お前も私も満たせ!」という欲求を通したいからなんですね。
人が悲しんだり怒っている意味が理解できない(ので、同じように怒りや悲しみで返す)
自己愛性パーソナリティ障害の人は、他者共感ができません。
なので、こちらが悲しんでいても怒っていても、状況を飲み込めません。
だから「どうして悲しんでるの?怒るの?意味がわからない!!!私だって悲しいし怒るよ!!」と言って、相手の感情を自分のものとするんです。
彼らに共感してほしいと思っても、いつの間にか感情を奪われて、こちらが共感してあげる側に立たされます。



だから一緒にいて疲れる;
「自分」という中身がないので、他人にその隙間を埋めてもらうことで満たそうとする
自己愛性パーソナリティ障害の人は、自分のことが大好きなのではありません。
本当は自分のことを愛せない、認められないからこそ、「自分、自分、自分」となってしまう障害なんです。
だから他者に「満たしてほしい」という欲求をぶつけるのですが、決して満たされることがありません。(底なし沼!)
常に「満たしてほしい」という気持ちが渦巻き、欲求不満な状態です。
自己愛性パーソナリティ障害から逃げた方がいい理由


自己愛性パーソナリティ障害の人に関わらない方がいい理由を3つ挙げました。
- 疲れるから
- 治らないから(裏の裏をかいてくるから厄介)
- 自分の人生が疎かになるから
それぞれ説明していきますね。
疲れるから
自己愛性パーソナリティ障害の人と関わると、単純に疲れるので関わらない方がいいです。
彼らは満たされない気持ちを、相手に埋めてもらおうとします。その欲求にキリがありません。(底なしのブラックホール!)
だから、見せかけでは「あなたのために」と言っておきながら、あなたの人生をチューチューと吸い尽くし、根こそぎ奪っていきます。
彼らと一緒にいると「なんかげっそりしてしまう…」という人、心当たりありませんか?逃げましょう。
治らないから
自己愛性パーソナリティ障害の人は、自分が障害を抱えていると知りませんし、認めようともしません。
タチが悪いのは、「わかった!認めるよ!治すよ!」と言っておきながら、それすらも利用することです。
「相手は私に注目してくれる」「相手が治してくれようとすることが嬉しい」と感じ、治らない状態を保持しながら、治そうと必死になっている相手を恍惚と眺めます。



これ、本当に罠なんです。自己愛性パーソナリティ障害の人に関わり続けるようにコントロールされていることに気づけない被害者がたくさんいます。
自己愛性パーソナリティ障害の人の「わかった、治すよ」は本当はわかってないし治す気もさらさら無い。ただ、「この人が相手をしてくれている」という状態が心地よいため、それにうっとりしているだけ。
自分の人生が疎かになるから
自己愛性パーソナリティ障害の人は、変わりません。
健常な人は、だいたい1~3回も言えば理解し改善していく人がほとんどですが、自己愛性パーソナリティ障害の人はそれがありません。
彼らに関わり続けるようにコントロールされていることに気づけないまま、人生が終わる可能性が高いです。
そのため、「変えよう」とせずに逃げ切るのが一番いい方法なんです。
自己愛性パーソナリティ障害から逃げ切る方法


自己愛性パーソナリティ障害の人から逃げ切る方法を3つ紹介していきます。
- 物理的に距離を置くこと
- むやみやたらに同情しないこと
- 「変わってほしい/治してほしい」という気持ちを捨て去ること
それぞれ説明していきますね。
物理的に距離を置くこと
自己愛性パーソナリティ障害の人から逃げ切るには、物理的に距離を置く方法が最善策です。
どんなに精神がタフネスな人でも、彼らと顔を合わせることによって毒されていくからです。
彼らが親なら、一人暮らしをする。恋人なら、別れる。上司なら、転職を視野に入れる。
ということが必要になってきます。
また、彼らはターゲットに対する執着心が凄まじいので、一人暮らしをした先に無言で訪れるなどして、必死に関わってこようとします。
その際も絶対に家には入れず、「今友達がいる」などと第三者をチラつかせるのも有効です。
他にも鬼のようにLINEや電話をしてきたり、どうでもいい用事を頼むフリや、プレゼント攻撃をして、とにかく必死に関わりを持とうとしてきます。
まともに応じてしまうと「この人はまだ操れる」と勘違いされるので、LINEや電話は無視、用事は断る、プレゼントは受け取らないなど、一貫した態度が必要です。
むやみやたらに同情しないこと
自己愛性パーソナリティ障害の人は、同情を誘うのが上手いです。
飴と鞭を使って罪悪感を引き出し、支配しようとしてきます。
また、「あなたのために絶対治すから」「本当に反省しているの!」と、本気のように言ってきますが、本心は違います。



これに騙されて、いつまでも自己愛性パーソナリティ障害の人から逃れられない人は多数います。
彼らの「本気だから」「反省してる」「今度こそ変わる」などといった言葉は見せかけなので、騙されないようにしてください。
「変わってほしい/治してほしい」という気持ちを捨て去ること
自己愛性パーソナリティ障害の人から逃げ切るには、「変わってほしい/ 治してほしい」という気持ちをいっさい捨て去ることです。
自己愛性パーソナリティ障害は、扁桃体や前頭葉の病気だとも言われています。そのため、治すということは難しいです。
自己愛性パーソナリティ障害の人と関わっても、迷惑と思わない人も実際はいて、そういう人たちだけが関わればいいお話なんですね。
現状あなたが「嫌だ」と悩んでいるのなら、関わらなくていいですし、「自分が関わってあげなきゃ彼らはひとりぼっちになるのでは…」なんていう同情もいらないのです。
私が実際関わってしまった自己愛性パーソナリティ障害の人たち



私は心理学を学ぶまでは、自己愛性パーソナリティ障害の人に囲まれて生きてきました。
自分がそういう人を引き寄せていたからです;
- 母親
- 友達
- 上司
…などですね。
(今思えば、夫も怪しい点がありました)
自己愛性パーソナリティ障害の人と関わると、とにかく疲れます。人生が奪われている感覚に陥ります。
「自分は、彼らの人生の延長線でしか無いんだ」と思い込むようになります。
そして、共依存して離れられなくなり、いつの間にか人生を乗っ取られます。
まるで彼らの「ゴミ箱」のような、掃き溜めのような人間と化します。
自己愛性パーソナリティ障害がターゲットにしやすい人
自己愛性パーソナリティ障害の人は、下記のような人をターゲットにしやすいです。
- 素直で従順
- 真面目で大人しい
- 反論や攻撃をしない
- 同情しやすい(情に厚い)
- 察してよく気が付き共感できる
一人の自己愛性パーソナリティ障害の人に慣れてしまうと、別の自己愛性パーソナリティ障害の人をどんどん引き寄せ連鎖していきますよ。
この特性を持っている自分を責めるのではなく、「有害な人を遠ざける」のだと思ってくださいね。
早めに気づいて、対処していきましょう。




他人のゴミ箱になる人生はもう終わりにしよう
「自己愛性パーソナリティ障害の人」と言われても、実際に彼らが診断を受けたわけでもないし、目にみえる病気ではないので分かりにくいですよね。
だけどもし彼らと関わる中で、「何かモヤッとする」「何か不信感がある」「何か違和感を覚える」といったものがある場合、彼らは自己愛性パーソナリティ障害を抱えている可能性が高いです。
これらの違和感を見なかったことにしないことが、まず第一歩です。
自己愛性パーソナリティ障害のターゲットになる人は、相手よりも自分を責めがち。
自分がおかしいのだろうというふうに蓋をするから、ますます自己愛性パーソナリティ障害の思うツボになっていくんです。
待っている先は、自己愛性パーソナリティ障害の人を満たすためのロボットとなる人生。「ゴミの掃き溜め」みたいな人間になってしまいます。
そんな人生は、手放しましょう。
まとめ
この記事のまとめです。
- 「あなたのため」と言いながら、結果的に自分のためになることをする
- 人が悲しんだり怒っている意味が理解できない(ので、同じように怒りや悲しみで返す)
- 「自分」という中身がないので、他人にその隙間を埋めてもらうことで満たそうとする
- 素直で従順
- 真面目で大人しい
- 反論や攻撃をしない
- 同情しやすい(情に厚い)
- 察してよく気が付き共感できる
- 疲れるから
- 治らないから(裏の裏をかいてくるから厄介)
- 自分の人生が疎かになるから
- 物理的に距離を置くこと
- むやみやたらに同情しないこと
- 「変わってほしい/治してほしい」という気持ちを捨て去ること
自己愛性パーソナリティ障害の人は、大人しく素直で従順な人をターゲットにします。
彼らは「自分」を認めることができず愛せないので、他人から「愛してもらう」「満たしてもらう」ことしかできません。
自己愛性パーソナリティ障害の人の「わかった、治すよ」は本当はわかってないし治す気もさらさら無い。ただ、「この人が相手をしてくれている」という状態が心地よいため、それにうっとりしているだけ。
他者共感能力も欠けていることから、関わるととても疲れます。
決して関わり続けるような罠にハマらず、「逃げ切る」ことをおすすめします。



自分の人生を乗っ取られないように注意してください!!
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