毒親やアダルトチルドレンなどで調べていると、「毒親を許しましょう」みたいな記事が引っかかることがあるのですが、あれに違和感。
私は逆に、毒親を許さなくてもいいんじゃないかということをお伝えしたいです。
毒親を許せない理由
毒親を許せない理由を3つまとめました。
- 始まりは親からだから
- やりきれない思いがあるから
- 親が未熟なまま成長しないから
というものです。それぞれの心情を深掘りしていきます。
許せない理由①始まりは親からだから
そもそも、始まりは親からですよね。
子供を産んで育てる選択をした。生まれてきた子供に決定の意志はないわけです。
親が精神的に未熟だからという理由で、適切な教育を受けられなかったのは、子供の責任ではない!
向こうから始めたものを、「許しておあげ」なんて・・・。なぜこちらが終結させる立場なのでしょうか。
どこまで大人になれと?と思ってしまう。
許せない理由②やりきれない思いがあるから
子供の頃きちんと育てられなかった恨みつらみがあるのに、さらに「許そう」とか「同じ土俵に立つな」とか言われるとすごく腹が立つものです。
毒親を責めたってなんの解決にもならないことなんて、アダルトチルドレンという過酷な状況を生きてきた人たちにとって、そんなこと百も承知。
そういう「やりきれない」「やり場のない」思いを、どう昇華させるかで悩んでいるのです。
本当は復讐してやりたい、報復したい。同じ気持ちを味わえ!と思ってしまう。
けれども、「同じ土俵に立つな」とか言われてしまう。だから余計に腹が立つのですよね。
親も未熟な人間だから…とか言われても「だから何?」としか言いようがない。
許せない理由③親が未熟なまま成長しないから
私たちアダルトチルドレンは生きづらさを抱えてしまい、それを解決するためにカウンセリングや自己啓発の本を読んだりして、学ぶわけです。(お金も気力も時間もかかる!)
「生きづらさ」というマイナス要素があるから悩むし、解決したいんですよね。
それに比べて、毒親は毒を振りかざしたまま、成長しているのでしょうか?していませんよね。
「毒を撒き散らしていればいい」彼らにとって、解決すべきものは何もないからです。
頑張って生き抜いてきたのに、どこまで頑張ればいいの?と思ってしまうし、毒を吐く奴は「いつまで毒を吐き続けるの?」と苛立ちを覚えます。
なんでこっちばっかり頑張らなきゃいけないの?と思ってしまう。成長しようとしない毒親にイラつく。
毒親を許さずに手放す方法
毒親を許さずに手放す方法は一択。
毒親のことを許せなくてもいいと決め、自分が幸せになれる方法を探していく
ということです。
毒親を許さなくても、自分が幸せに生きられる道は必ずあるから、それを信じて突き進めばいいのです。
そもそも、許せないようなことを毒親がしてきたのに、なぜ私たちに「許す」「許さない」といった判断をも委ねられるのでしょうか?
許したら「成長した・大人」とか上から目線で言われ、許さなかったらそれはそれで、罪悪感を植え付けられるわけです。
私は、「毒親はそもそも許せないようなことをした。だから許さない。以上。」という考えの方が、気が楽です。
毒親のことを許さなくてもいいと決定したら、次は自分が幸せになれるように考えを進めていきましょうね。
毒親を許さなくていい
もし毒親を許せないことで罪悪感があったり、許せない自分にイライラしたりしたら、次の言葉を思い出してください。
- 許さなくていい
- 認めなくていい
- むかついたままでいい
- 大人になんてならなくていい
そもそも毒親が毒を吐いたのは向こうの落ち度だし、向こうから始めたゲームです。
親にも能力の限界があるというが、磨く努力はしてきたのか?と思いますし。
毒親を許そう!と促されるのは、苦痛に感じる。
許せないものをどうして許さなきゃいけないんだ。
常に我慢してきたのに、まだ我慢する必要があるのか。
私たちは、どれだけ大人にならなきゃいけないんだ。
こんなふうに怒りが湧いてくるんですよね。
「許してあげよう」って、押し付けもいいところです。本当に許せるのって他人から許そうって言われるんではなく、自分が幸せになってから初めて「許してもいいかな」と思えることが大事なんですよ。
だから人やカウンセラーがなんと言おうと、自分が感じた「感情」を大事に持っていてくださいね。そして、あなたはあなたが幸せに生きられるようにしていくだけでいいのです。
まとめ
毒親が許せないと思った時、許さなくていい。
そもそもなんで許さなきゃいけないのか。許してもらえると思っているのか。「許す・許さない」という決定権の罪悪感までこちらに委ねてくるのか。
毒親は子供から許されないまま生きていくのが当たり前なのではないでしょうか。
ただし、毒親に「復讐してやりたい」というのは誰も幸せにならない生き方です。やめましょう。
毒親を許さずに自分が幸せになっていけば、いつか本当に心から毒親のことを許そうという気持ちになれるかもしれません。(なれなくてもいいですよ
)
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